怖がりな小学生、中学生生活を送り、高校生で変化し、そのまま変化し続け、 怖いものなしの時代に突入してしまった。 若気の至りの1つとして、お許しいただきたい。 こう見えて、昔、あるミスコンテストに応募した事があるのだ。
1つは、大阪のとあるファッションビルのイベントもの。 ミスになれば、1年間、そのビルと契約して、ラジオやらイベントに 参加させていただけて、雑誌のモデルにもなれるというものだった。 色んな洋服が着れる!そういう気分で受けた。
モデルが、どういうものなのか?きっと把握してなかったと思う。 そして、このミスコンには、水着審査がないのだ。なので応募したのだった。 世間様に、短い足を見せる訳にはいかぬ。
そんな私が、なぜか1次審査2次審査と合格し、3次審査に向かった。 こんな所まで行ったのは、初めてである。
お洒落な洋服を持ってなかったので、早速買いにいった。 当時、I.Sというブランドが好きだった。 好きというだけで、買うた事はない。 あぁ~せめて、バーゲンの後に審査があればいいのに… と、真剣に思った。
しかし、こういうのは、見てくれが肝心である。 洋服で、ごまかそうという計画を立て、貯金をはたいて買いにいった。
フロアは、私なんて、場違いやわ~という感じである。 初めて、店内で物色した。 なんて奇抜なデザインが多いんやろ… もうちょっと、普通なんがいいなぁ~と思っていると、店員さんが 近寄ってきた。
○×□◇…、事情を説明したら、コーディネートしてくれはった。 当時は、こういう格好がしたい!というのがなかったので、 こうやって、セッティングしてもらったのを着るので、十分やった。
夏だったのだが、短かめのタートルネックのノースリーブニットに 2枚仕立てになったロングスカート。 ニットは、着ると、おへそが完璧に出る。 スカートは、上の1枚を結んだりして、アレンジができるようになっていた。 非常に元気な女の子!という感じである。 金額的にも、これ!という訳で、あっさり決まった。
私自身、「決まってるつもり」と思い込み、その格好で会場へ向かった。
ところが、会場へ到着すると、結構みんな普通の格好だった… え?いいのかぁ、そんなんでぇ~(少々落胆する) 1人1人、呼ばれるまで、どんな状況か?全然わからない。
呼ばれて行った所は、小さめのステージがあり、 その前に審査員10名程が、長い机に座ってはる。 私は、そのステージへ…と促された。
めちゃくちゃ緊張してるのか?暑いのか?汗ビッショリになってきた。 そこで、さんざん質疑応答の時間が始まる。 私1人が、結構奇抜な格好だった為、話題はそれに集中する。 覚えてるのは… 「いつも、そういう格好されているんですか?」(んなぁ訳ないやん!) 「それは、どちらのブランドですか?」(ファッション関係やのに知らんのかい?) 「ご自分で、選ばれたのですか?」(いやいや…) とこんな感じである。 ※ちなみに、()内は、私の心の声である。
そんなこんながあり、「では、数枚、写真を撮らせて下さい。」と言われ、 「お好きなポーズで…」と言われ、パチパチ撮られたのだった。 お好きなポーズなんて、ある訳ないやん! と、ぼぉ~っとしてると、 「何か、こうポーズを作って下さい」と。 困った…困ったので、手を腰にやったら、そのまま撮られてしまった… 何だか、ふてぶてしくなかったかぁ?今の…
後日、3次審査に通過した人は、そのファッションビルの玄関に 等身大の写真が飾られ、一般のお客さんの審査を受ける事になるのだ。 はぁ~もういいわ~ と、思っていたら、なんと!通ってしまった… え~~~?? 腰に手をやった写真が公開されるのかあ? それがとても嫌やった。 もう、審査なんてどうでもいい。 早く終わってくれぇ~そうじゃないと、大阪へ遊びに行けへんやん。
と、しばらく我慢の子であった。 ま、最終的にはハズレだったのだが、終了後、ギョッとした。 等身大の写真が送られてきたのだった。 家族のみんなは、「さすがプロやな~、うまい事撮ってあるわ~」 と差し障りのない会話をしていたが、母には 「もうちょっと、こう、何とかならへんかったん?ポーズ…」 と、しっかり指摘されてしまった。
トホホな体験だったのだ。
なのに! 懲りひんのね~私… 次なるターゲットを見つけてしまった… それは、次回のお楽しみに。
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