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執筆者の写真neki neki

消しゴム

譜面書きで、必要な物と言えば… 濃いめの鉛筆、よく消える消しゴム、定規。

私は、昔から譜面の縦線にこだわっている。 他の人達は、適当にこの辺でいいかなぁ?と引くところの線が、 私には、まっすぐ引けない為、定規を使用。 1小節分何cmなのか?をはかった上で、線を引く。 まっすぐな線に神経質なのだ。 そして、濃い鉛筆を使う為、よく消える消しゴムでないといけない。 近頃、譜面書き用の万年筆も出ているようだが、私はうまく使えない。 専ら、鉛筆なのだ。 なので、消しゴムにもこだわりがある。

消しゴムって、力を入れてなくても、使っているうちに、 角の方が、ポロッと取れてしまうのはなぜなのだろう? 小学校の頃からの謎である。

2B以上の濃い鉛筆で書いたものを消すには、少し力を入れる。 力を入れると、消しゴムにも負担がかかり、 消しゴムを被っている紙の辺りからポロッと取れてしまう。 ポロッと取れてしまうのが、嫌なのだ。 そっかぁ、ちょっと力入れすぎたか~ そう思い、力を入れずに、何回も消す場所を往復する。 小さい頃は、この度合いがわからず、ひたすら力任せに消していた。 消えずに、紙の方が、グチャグチャになってしまう事が多かった。

最近、余裕が出てきたせいか?力をいれないで消す努力をしている。 なるべくなら、ポロンと取れたりせずに最後まで使いきりたいではないか。 しかし、譜面を書いてる時は、必死なので、いつの間にか取れてる事が多い。 ポロンと取れない方法があれば、教えてほしい。

さて、小学校の頃、私は駄菓子屋さんが大好きだった。 子供は、けったいな物が好きである。 ストローの中に無理矢理ゼリーが入っていて、 着色料バリバリ全開付いてたお菓子や、 ひもの先についた苺の形をした飴やら。 そういうのは、親から「買うたらアカン!」と厳しく言われていたのだが、 私は、あまのじゃくだった。 めずらしい物好きは、当時からちょっとずつ養われていったのだ。 友達が美味しそうに食べてるのを見ると、欲しくなるものではないか。

そのノリで、小学校の頃は、匂いつきの消しゴムが好きで、よく買うた。 いちごやメロンの匂いは、いかにも!なのだが、 なぜかぶどうの香りのする消しゴムだけは、美味しそうな気がした。 私は、別の匂いのする消しゴムを使ってたので、早く終わらせて、 一日でも早くぶどうの香りのする消しゴムが欲しくなった。 落としたり、捨てたりしない所がエライではないか?ふふふ…

そうやって手に入れたぶどうの香りの消しゴムは、 私の鼻をめいっぱいくすぐった。 消しゴムの香りが薄くなりそうな位、嗅いだ。 誰も、こんな事はしてないと思うのだが、 授業中に、お腹がすいたのか? その時の気持ちはすっかり忘れたが、そのぶどうの香りに誘われ、 消しゴムのはじっこをかじってしまった。

なんじゃこりゃ?ウェ~~~ペッペッ 非常にまずかった。

以来、消しゴムはかじる事なく、消す事だけに使う事にしている。

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